中村憲剛のイクメン対談 第3回 江口有香さん
VOL.1「子どもは“抱っこ”で親の愛情を感じる」

中村憲剛&江口有香さん

毎回、中村憲剛とゲストが、育児の楽しさや喜びについて話し合う「中村憲剛のイクメン対談」。第3回は国内外で活躍するヴァイオリニストであり、対談では初の女性ゲストとなる、江口有香さんにご登場いただきました。江口さんは、アートの力で社会貢献を推進する『一般社団法人ソーシャル・アーティスト・ネットワーク』で、児童養護施設を訪れて子どもたちと触れ合う活動を精力的に行っています。スポーツに音楽という違う世界で活躍する2人に、自身の活動に対する想いも熱く語ってもらいました。

――江口さんは、中村憲剛選手のことはご存知でしたか?

江口:中村選手のことは、もちろん拝見していました。最初にこのお話を頂いた時、「何で私なんだろう?」と不思議に思ったのですが(笑)、お子さんがいらっしゃるのは知らなかったです。

中村:そうなんです。24歳の時に結婚して、子どもは2人います。

江口:私は中学校2年生の息子が1人です。

――江口さんはサッカー観戦されたことはありますか?お子さんもサッカーをされたりしますか?

江口:私の父と弟がサッカー好きで、弟は京王多摩川にあるサッカースクールに行っていたぐらいなので、基本的にサッカー観戦は好きです。でも、うちの息子は小さいものが好きで、卓球にいっちゃいました。すみません。

中村:ボールが小さいって意味ですか(笑)。

江口:中村さんは、音楽だと何を聴かれるんですか?

中村:試合の時とか日常的に音楽は聴いています。洋楽はあまり聴かないですね。スキマスイッチさんの曲をよく聴いています。

――子どもに胎教ということでクラシック音楽を聴かせたりしませんでしたか?

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中村:いいって言いますよね。ベートーベンとかモーツァルトとか、どれがいいのか僕はよくわからなかったです。

江口:そう、どれがいいかわからないですよね。私は自分好みになってしまうので、母体にいいかどうかわかりませんが、ママがリラックスできるような曲を選ぶのが一番いいと思います。

中村:リラックスできる曲も人それぞれですもんね。騒がしい歌でもリラックスできる人はいるし、難しいですよね。

――子育ての話もお伺いしたいのですが、出産で大変だったエピソードなどありますか?

江口:出産はもう14年前のことですね。痛かったというのは覚えてますけど、あとはあまり覚えてないです。私の周りの人も、出産の時のことは忘れたと言っていました。特に2人目、3人目がいらっしゃる方は忘れちゃうそうです。出産が大変だったことよりも、可愛いと思う方が印象強いんですよね。

中村:それは男同士では絶対聞けない話ですからね。よく、男じゃ耐えられない痛さだって言いますよね。1年間くらいお腹に子どもがいるのって大変じゃないですか?

江口:全然大丈夫ですよ。最近の服装は楽ですし。

中村:僕は気を遣って物を持ったり、運転もさせませんでした。

江口:それは優しすぎですよ!私は普通に運転してましたよ。

中村:でも2人目の時はあまり気にしなくなったから「冷たくない?」って言われました。
最初は僕もわからなかったので慎重になるというか、過保護になってました。2人目の時は「大丈夫でしょ?」みたいな。それが夫婦の温度差を生んでいましたね(笑)。

――子育てで苦労されたことはありますか?

江口:仕事をしながら、ご飯を作って宿題を見るのが本当に大変でしたね。全部をこなすのは難しいです。どうしても頼らないといけない時は、母にお願いして夕飯を作ってもらったりしました。疲れていると、何もできないので。

中村:わかります。家事は奥さんに任せっぱなしですけど疲れている時は大変です。

江口:体を使う人は余計そうだと思います。

中村:勝手な言い分ですけど、体が痛い時とかぐったりしている時に子どもが遊んでーと言って来ると、しんどいですよね。そういう態度はとらないようにしているし、僕の中では子どもと一緒にいるように努めているつもりなんですけど、試合が近づくとピリピリしてくるらしくて。5歳と3歳になる子どもに空気を読ませてしまって、本当に申し訳ないと思っています。

江口:私の本番前とすごく似てます。子どもも「もうすぐ本番なんだ」って、察してくれます。

中村:でもそれは、親の仕事をちゃんと理解してるってことですよね。神聖なものなんだって、思ってくれている。一緒に試合に行ったりするんですけど、最近はわかってきたから「今日頑張ってゴール決めて」とか言ってくれるんです。本当に可愛いですよね。

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江口:可愛いって思ってくれるパパがいるのは幸せですよ。多分、皆さんお仕事が忙しすぎて、二の次になってしまいますよね。

中村:ベッタリできるのは今だけだと思うので。

江口:大きくなってしまうと、抱っこもできなくなりますからね。

中村:抱っこって大事ですよね。「抱っこ」って言われたらするようにしています。一応体が資本なので、アクシデントが起きないように心がけてますが、出来る限り要求には答えてあげたいなと思います。
でも僕の練習が午前中で終わってしまうので、夏休みとかはずっと一緒だから、それはちょっときついなって思いますけど(笑)。子どもの休みが長いと、家族サービスとコンディションの調整がとても難しい(笑)。

江口:夏休みは少し長いので、休みはとにかく大変ですよね。

中村:幼稚園で遊ぶだけじゃ物足りないんですよね。僕と遊ぶのと同級生と遊ぶのとは違うじゃないですか。なので近所のママ友さん同士で連携しているみたいです。

江口:ママはすごいですよ。

中村:あのコミュニティは大事ですよ。仲のいい人とかいるんですか?

江口:チームを作ろうと思ったわけではありませんが、自分と同じ状況にいるママさんだと話が合うので、一緒にバーベキューとかやったりしますね。

――幼稚園から小学校、中学校へと成長していく中で、支えになってくれた人はいましたか?

江口:いっぱいいますね。両親であったり、小学6年生までお世話になったベビーシッターさん、学校には常にお世話になりました。海外の演奏会もあるので、母がいてくれて良かったというのはあります。でも子どもが一緒に行きたがるので、この夏は一緒に行って向こうの語学学校に入れようかなと。

中村:かっこいいですね。どこに行かれるんですか?

江口:ニュージーランドです。

中村:お子さんを連れて行けるのはいいですよね。

江口:共通してますよね。スポーツも音楽も、言葉は後で分かるので。

※次回VOL.2も近日公開予定です。お楽しみに!!

 

江口有香
■江口有香 Yuka Eguchi,Violin
3歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科に在学中、第55回日本音楽コンクールヴァイオリン部門にて第1位(1986年)。その後渡米し、インディアナ州立大学音楽学部に入学、在学中にワシントン国際コンクール第4位(1991年)。同大学を卒業後、同年パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第3位(1993年)。帰国後は、ソロ活動の他、アンサンブル活動や後進の指導にもあたるなど、幅広く活躍。2006年~2011年、トウキョウ・モーツァルト・プレーヤーズ・コンサートマスター。2007年~2014年、日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスター。現在、国内外のオーケストラのゲストコンサートマスターを務める。2013年に「東京トリオ」を結成(Pf.鳥羽泰子、Vc.江口心一)、ソロ活動や室内楽活動にも取り組んでいる。桐朋学園子どものための音楽教室非常勤講師。

また、多くのCDもリリースされており、「ツィゴイネルな世界」「ヴィラ=ロボス・vl.ソナタ集」(Pf.村上巌)「小品集メヌエット」(Pf.渡邊一正)「無伴奏ヴァイオリン名曲集・庭の千草」「ジャパニーズ・チルドレンズ・ソング」(編曲・守田裕美子)「チェロとヴァイオリンのための二重奏曲集」(Vc.江口心一) 「Meditation」(Pf.藤田雅)が、いずれも Crown Tokuma, King International より発売中。

これまでに、ヴァイオリンを蔵持典与、安田広務、故・鈴木鎮一、小林健次、故・J.Gingold、 故・F.Gulli 、 Yuval Yaron、室内楽を 故・J.Starker, 故・G.Sebok各氏に師事
ソーシャル・アーティスト・ネットワーク http://www.socialartists.net/

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