なくそうよ、虐待。やめようよ、いじめ。

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手紙先日チャイルドワン宛に、埼玉県鶴ヶ島市の幼児教育の現場で活動していらっしゃる武知美葉様から、素敵なお便りが届きましたのでご紹介させてください。

幼児教育の現場から

初めまして、私は埼玉県鶴ヶ島市に住んでおります二児の母です。高校生と小学生(男児)の子育て奮闘中です。 この度は、チャイルドワン様の〝ピンクアンブレラ運動〟という とても素晴らしい活動に出会い、感謝の気持ちをお伝えしたくペンを走らせております。 そして〝なくそうよ、虐待。やめようよ、いじめ。〟この愛言葉と共に、子どもから大人まで 虐待やいじめに関心が向けられる事を願ってやみません。

大変恐縮ではございますが、私自身のお話しをさせていただきます。私は児童期に〝いじめられる側〟の経験をしました。その経験を乗り越え(耐性力を身に付け)その後、ある先生との出会で自分自身が大きく変化するという経験をしました。学生時代に〝人間形成における乳幼児期の重要性〟をしみじみと感じ、その後は幼稚園現場におりました。〝子ども〟の視点に立ち、現在は、乳幼児と保護者を対象とした学習の場や絵画造形の(心理)講師として、幼児教育に微力ながら携わっております。

その中で多くの保護者の方から、日々の子育てに関わる悩み(いじめ、虐待、成長発達、等)相談を頂きます。私自身も迷い悩みながらの子育てではありますが、困った時に たった一人でも自分を理解してくれ 支えてくれる人がいれば、心が救われるものだとも感じております。私の暮らす埼玉県には、家庭教育アドバイザー制度というものがあり、私もその一人です。アドバイザー研修時、講師であった先生の〝希望をはぐくむメッセージ『大切なあなたたちへ』は、私の心に とても深くに響いております。 是非このメッセージも、多くの方に 知って頂きたいです。 〖※考える葦・・・人間は自然界で弱い葦(植物)の様であるが、考える力を持つ存在でもあるの意〗

チャイルドワン事務局の皆さまの〝ピンクアンブレラ運動〟に出会えて良かった私です。きっと、多くの子どもたちにとっても、とてもとても心強い希望を見つけられる場所であり、大人たちにとっても 大きな心の支えとなる場所であると感じております。チャイルドワン様の益々のご活躍と更なる運動の広がりを、心よりお祈り申し上げます。

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――お二人は家の中で家事はされますか?

渡辺:僕は少しですね…って妻は言います。妻は取材とかで聞かれると「ほとんどやっていない」って。僕はやっているつもりなんですけど、洗濯などを手伝おうとすると、やり直しになるからやらなくていいって言われますね。できるのは食器洗いくらいです。

中村:それは“あるある”ですね。たぶん、私に比べたらやっていないってことなんだと思う。でもお父さんはみんなそうだよね。それを本人に強めに言うと怒られてしまう。だから男は黙っているしかない。(笑)。

――子育ての役割は家庭の中で決まっているのですか?

渡辺:改まって妻と話したことはないですが、ある程度分担はされています。息子がやっているサッカーの話は自分で、習い事や勉強の方は妻が見ているという感じですね。何かあったら、それはそっちの担当だろみたいな感じで押し付けるときもあります(笑)。

――お子さんが来年から中学生ということですが、今の息子さんを見て思うことや感じることはありますか?

渡辺:もう手が離れてしまう年齢なので、ここまで来るのが早かったなと思いますね。もうちょっとしっかり接しておけばよかったなと思います。

――どんな事をしておけばよかったですか? watanabe02_01

中村:僕は3月に3人目が産まれたんですが、1人目ができた20代の時と今の30代の時ではぜんぜん違いますよね。

渡辺:1人目はいつ産まれたんですか?

中村:今小2なので、2008年です。

渡辺:20代後半ですよね?

中村:そうです。27歳の時。もし自分が20歳の時に子どもがいたら、子どもが子どもを育てるみたいな感じになりそう(笑)。

渡辺:そうなんですよ。妻にもそう言われていました(笑)。

中村:でも、お父さんってだいたい子ども扱いされません?

渡辺:それはありますね。世のお父さんを見ていても年齢を重ねている方のほうがいい子育てをしているなと感じます。よく「お父さん若くていいね」と言われるんですけど、実際そんなことないなって思いましたね。

――仕事と子育ての時間のバランスは、どうしていますか?

渡辺:僕は家にいる時間がとにかく長いので、子どもを見ている時間が長いんですよ。

中村:僕はタイムスケジュールは決めていないです。棋士だと家にいる時間が長いから決めていないということですか?

渡辺:そうですね。

中村:棋士は連続で試合があって、試合がないときはポーンって長期間日程が空くんですよね?

渡辺:そうです。3泊4日で試合に行くこともあれば、2週間試合がないこともあります。そうなると家にいる時間が多くなって、子どもの動きが全部見られるので、気になったことを注意ばっかりしてしまいます。外食に行くと、子どもが食べていてこのお茶こぼしそうだなと思うと、先によけてしまいます。

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中村:あ、先にね。

渡辺:先にやってしまうのはダメだなと思いますけど、こぼされたら拭くのは自分なので、先によけます。でも子どもはこぼさないと分からないですよね。

中村:その判断は難しいところですよね。分かるなー。

渡辺:何回かやったら子どもも学習すると思いますけど、でも結局自分がやってしまうから、どんどん子どもの成長を妨げてしまう。だから妻にもよく怒られます。

中村:口頭では言わないんですか?

渡辺:口頭でも言いますが、言っている間に自分の手が伸びてしまいますね。子どもは自立しなければならないので、そういう意味で育てるといった意識が足りなかったなと思います。今は気がついているだけいいのかもしれないですが、そこはすごく難しいと思いますね。

中村:さじ加減は難しいですよね。それは本当に分かります。

渡辺:でも面倒なことは回避してしまいますよね。

中村:それも分かる。

渡辺:正解はないのかもしれないですね。

中村:それは子どもが育った時に分かることかもしれないですね。

――子育てを通して学んだことは、と聞かれたらなどう答えますか?

渡辺:我慢(笑)。

中村:絶対奥さんに怒られる(笑)。

渡辺:子育て自体はうまくできなかったですけど、今は子どもと楽しくやっているので。

中村:それはそれで、お子さんが楽しくやっていればいいですよね。

渡辺:子どもと遊び始めるのは遅かったですけど、サッカーの繋がりが大きくて、そこから話すようになりましたし、よく一緒に出かけるようにもなりました。

中村:お子さんと試合を見に行ったりは?

渡辺:しますね。後は家で一緒にテレビで見ますし、雑誌も見たり。

中村:うちと一緒ですね!

――うまく子どもと接することができないお父さんがいる中で、そういうことをされているのはいいですね。

渡辺:何か共通のツールがあるといいですよね。僕の場合は将棋という繋がりが父親とあったので、毎週末一緒に出かけていました。だから父への反抗期とかもありませんでしたね。

中村:そうですよね。しっかりコミュニケーションとれていますもんね。

渡辺:何か没頭できる共通の趣味があるとうまく子育てができると思います。

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■渡辺明 Akira Watanabe
棋士。1984年、東京都生まれ。2000年4月にプロ入りを果たすと、2004年の第17期竜王戦で初タイトル獲得。翌年には史上最年少で九段に昇段し、2008年に永世竜王資格者となる。2013年には第62期王将、第38期棋王を獲得し、史上8人目の三冠王となった。現在は竜王、棋王の二冠。踏み込みの良い棋風とともに、明確な解析能力に定評がある。

また、自ら立ち上げた将棋連盟フットサル部の部長もつとめており、月に一度のペースで関東の棋士や関係者でボールを蹴っている。

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中村憲剛とゲストが、育児の楽しさや喜びについて話し合う「中村憲剛のイクメン対談」。第7回は将棋界の最高峰タイトルである竜王位を10期獲得している将棋タイトル獲得数が歴代6位の実力を持つ棋士の渡辺明竜王にお越しいただきました。2013年発行の『将棋でサッカーが面白くなる本』で、交流があった二人。子育てや育児について独自の考えを語ってくれました。

――お二人は普段お子さんと接する時間はとられていますか?

渡辺:家にいる時間が多いので、接する機会はよくとっていますね。ですが、僕の息子はもう小学校6年生なので、だんだん接する時間が減ってくる時期に入っています。来年からは中学生になるので、年齢的にそんなに親と話さなくなりますよね。

中村:僕は平日に接することが多いです。上の息子が小学校から帰ってくるのが3~4時なので、そこから一緒に遊んだりしますね。朝仕事に行って夜帰ってくるお父さんより接する時間は多くあると思います。

――渡辺さんはお子さんと一緒にどんなことをされていますか?

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渡辺:僕も息子もサッカーが好きなので、よく一緒に見たりします。後は家にいることが多いので、食事も一緒に食べますね。でもこうやって向き合えるようになったのは息子が幼稚園になった時でした。20歳の時に子どもができたのですが、自分は末っ子ということもあって、小さい子にどう接していいか分からず、ほとんど妻に任せていました。でも息子が4、5歳になって体を動かせるようになってからは一緒にハイキングとか行けるようになって、うまく接することができるようになりました。

中村:今はいい関係が築けているんですね。将棋を教えたことはありますか?

渡辺:4、5歳の時に教えましたが、向かなかったみたいです。

中村:そうなんですか?

そうですね。性格的に向き不向きがあるので。棋士になってくれたらいいなとは思っていましたけど、6、7歳の時点で無理だなと思ったので厳しいですけど、教えるのは諦めました。

中村:将棋でプロになれるかって6、7歳で分かるんですか?

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渡辺:プロを目指すには小学生の頃から準備が必要なので。中学生くらいで始めてもかなり厳しいと思います。強い子は小学校低学年で初段くらいはとるので。

中村:中村:え!竜王は?

渡辺:僕も7、8歳の頃は初段でした。

中村:すげー!でもトップ中のトップだからそれはそうか。サッカー界で言う(リオネル・)メッシみたいな子ですね(笑)。

渡辺:そういう上に行ける子って親に言われなくても自らやるんですよ。たぶんサッカーでもそうだと思いますが、親が無理やりやらせている子は厳しいと思います。

中村:確かにそうですね。自分から自発的にやれる子は勝手に伸びていきますもんね。

渡辺:自分の息子は伸びなかったですし、自発的にやる感じがありませんでした。

中村:ショックでした?

渡辺:ちょっとショックでしたね。でも将棋で親子揃ってプロになる人があまりいないというのも関係あるかもしれません。スポーツでは多いんですか?

中村:多くはないですよ。Jリーグ自体もできてまだ20数年なので、歴史も浅いですし。

渡辺:お子さんはサッカー選手を目指されているんですか?プロになってくれたらいいなとは思いますか?

中村:上の息子がサッカーをやっていますけど、なってくれたらいいですね。今、本人にやる気があるので、とてもいい状態です。

渡辺:お父さんがサッカー選手だから運動神経が悪いなんてことはないですよね?周りの子と見比べると上手い子ってだいたい分かるじゃないですか。

中村:自分の目が厳しいからというのがありますけど、正直そこまでじゃないかな。普通に見たら上手いのかもしれないけど、どうしても目が厳しくなるので。教える時もモチベーションが下がらないように心がけています。

渡辺:いろいろ考えているんですね。自分は本当に教えることが苦手でした。

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■渡辺明 Akira Watanabe
棋士。1984年、東京都生まれ。2000年4月にプロ入りを果たすと、2004年の第17期竜王戦で初タイトル獲得。翌年には史上最年少で九段に昇段し、2008年に永世竜王資格者となる。2013年には第62期王将、第38期棋王を獲得し、史上8人目の三冠王となった。現在は竜王、棋王の二冠。踏み込みの良い棋風とともに、明確な解析能力に定評がある。

また、自ら立ち上げた将棋連盟フットサル部の部長もつとめており、月に一度のペースで関東の棋士や関係者でボールを蹴っている。

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